おいとま日記  vol.175【物忘れ】

50歳までの退職を日々考えている「Triru」による日記。
49歳の誕生日から始めてこの1年でどう考え対処してたかを綴ります。
たまには投資の話も混ぜ、軌道修正しつつ参ります。

🛋LIFESTYLE

【物忘れ】


最近覚えが悪くなった。
買い物もメモしていないと何を買うつもりだったか忘れていたり、ある時はコンロの火をつけっぱなしにしたり。

全て「”年齢のせいにしていました”」そう言って流していました。

実は、年齢のせいでは無かったようです。”年齢のせいにして逃げていた”のか~~。という話を聞いたのと、御年80の母のチャレンジを交えて本日は書いてみました。 


80歳チャレンジ

母から『大学に行こうと思う』と聞いたのはほんの数日前。
ビックリして、どんな大学かと思えば、高齢者が通う大学が今の時代はあるようです。
検索すると”シニア大学” ”高齢者大学” 様々な都道府県で取り組まれているようです。

私より、意欲があります。入学志願書をまず提出するところからだったのですが、紙に書いて郵送すると言っていたので、そこはメールで私がしてしまいました。今覚えばそこから教えつつやってもらえばよかったと思いますが、既に遅し。何にでも手を出さない様に気を付けたいと思います。

数日後、入学許可がおりました。
母は4月から大学生です。


それにしても、そういったやる気を出してくれる母は尊敬ですし、まだまだ元気でいて欲しいです。
因みに母が行く大学は、2年間(年間30日、1日2講義)と負担も少ないです。
学習内容は、”ふるさとの歴史と現代社会”  ”シニアのくらしの知識” ”文化・技術に親しむ” ”社会活動の基礎知識” などがあるようです。

エビングハウスの忘却曲線

記憶力の低下や集中力が無くなったなど、一般的に年齢のせいにされていますし、私もそういう認識だったのですが、研究の結果それが違う事が明らかであるようです。

人の時間経過に伴う記憶力の変化と、メカニズムについて研究された、『エビングハウスの忘却曲線

物忘れはある程度予測可能であり、単に年齢だけが原因ではなく、20代から60代まで記憶力の差は無いとされています。また実験結果、1時間後は50%忘れ、24時間後には70%を忘れると言われています。では、忘れるという事に何が関係しているのかというと、年齢を重ねていく上での人生経験が関係して記憶の量が増える為、引き出すのに時間が掛かるというだけの様です。
また、出来るだけ忘れない様にするためには、復習することが忘却曲線を緩やかにすることとされているようです。

適切な対策や脳トレ

1. ストレスの影響

研究によれば、ストレスは物忘れに大きな影響を与える要因の一つのようです。長期的なストレスが続くと、情報の急速な忘却が起こります。特に高齢者はストレスに敏感であり、ストレスが物忘れを加速させる可能性が指摘されています。

2. 睡眠不足と物忘れ

情報の急激な忘却が起こるのは学習後の初期段階です。十分な睡眠をとることが記憶の定着に重要であり、睡眠不足はこの初期段階での忘却を促進させる可能性があります。したがって、良質な睡眠は物忘れを抑制する効果が期待できます。

3. 情報過多と集中力の低下

情報の忘却は時間の経過とともに緩やかに進行します。しかし、現代社会の情報過多は集中力の低下を招き、エビングハウスの曲線を早期に下降させる可能性があります。情報の選択的な処理や集中力の向上は物忘れの軽減になります。

4. 脳の可塑性とトレーニング

エビングハウスの忘却曲線は、定期的な復習が情報の忘却を遅らせることを示唆しています。同様に、脳の可塑性に着目すると、脳を活性化するためのトレーニングや新しい刺激が物忘れを減少させる効果が期待できます。高齢者でも脳を刺激することで、エビングハウスの忘却曲線を緩やかにし、持続的な記憶の維持が可能です。

結論

物忘れは年齢だけが原因ではなく、ストレスや睡眠不足、情報過多などが影響します。エビングハウスの忘却曲線を通じて、物忘れが時間とともに進むことが示されていますが、適切な対策や脳のトレーニングによって、持続的な記憶の健康をサポートできることが理解されています。したがって、年齢による物忘れに対する偏見を払拭し、生活習慣や環境の改善を通じて脳の健康を維持することが重要なようです。

脳の海馬を鍛える

海馬は記憶の形成と整理に関与している脳の領域であり、鍛えることで記憶力を向上させる可能性があります。海馬を鍛えるためのいくつかの方法を記します。

  1. 新しいことを学ぶ
    海馬は新しい情報を処理するのに関与しています。新しい言語、楽器、または趣味を始めるなど、脳にとって新しい刺激を提供することが大切です。
  2. 複数感覚を使う
    複数の感覚を同時に使うことで、海馬への刺激が増えます。例えば、料理をする際に視覚、触覚、嗅覚、味覚を同時に使うことで、海馬への影響が強化されます。
  3. 定期的な運動
    運動は脳に酸素を供給し、神経結合を促進することが知られています。特に有酸素運動は海馬の機能向上に寄与します。
  4. 良質な睡眠
    睡眠は記憶の定着に重要です。十分な質の高い睡眠を確保することで、海馬が情報を整理しやすくなります。
  5. ストレス管理
    長期的なストレスは海馬に悪影響を与えることがあります。リラックス法や瞑想、マインドフルネスはストレスホルモンの分泌を抑制し、ストレスに対する耐性を高めることがあります。
  6. 脳トレーニングゲーム
    記憶や認知力を向上させるための脳トレーニングゲームやパズルを取り入れることも考えてみてください。

おわりのつぶやき

私が80歳になった時、母と同じ様に何かにチャレンジしようという気力があるでしょうか。
あと30年、その時はどんな時代になっているのでしょうか。
下級老人にだけはなりたくない。

それでは、
まずは191日後の未来がちゃんと訪れて、世界中が穏やかでありますように♥
今日もおつかれさまでした☆

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